グラフGの多変数のゼータ関数の行列式表示を求めた。また、Gの四元数重みの第1、2種重み付きゼータ関数の橋本型、伊原型の行列式表示、指数型母関数表示、オイラー積表示を与え、G上のある四元数量子ウォークの固有値を決定した。さらに、G上の2-tessellable SQWの固有値を決定した。Gの正則被覆に関するメルテンスの第3定理を与えた。また、Gのある重み付きゼータ関数の第2次微分係数を、Gの重み付きキルヒホッフ指数と全域木の重みの総和を用いて表した。Gの新しい重み付き伊原ゼータ関数を定式化して、非交差ランダムウォークに応用し、炭素系の電気伝導率を、伊原ゼータ関数の極の分布を用いて解析した。
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