素粒子原子核実験において、シングルフォトンを検出する測定器はもっとも重要な要素の一つとなっている。しかし、微小な信号を検出するため、高電圧を必要とする。大面積をこのような検出器で覆う場合、高電圧に対するシールドは常に問題となる。最近ではMPPC(Multi-Pixelated Photon Counter)と呼ばれる半導体検出器が開発され、60V程度のバイアス電圧を印加することでシングルフォトン検出が可能となった。しかし、MPPCは大型化が困難で、多くの面積を覆うには大量のMPPCが必要となる。これらの問題を解決するためにハイブリッド技術を用いて新型光検出器の開発を行ったのが本研究である。
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