我々人体の最外層に位置する皮膚角層は、皮膚バリア機能に対して重要な役割を発揮する。角層は生体の恒常性の維持には必須の器官であるが、経皮吸収性の薬剤に対しては大きな障壁となるため、より吸収性に優れる経皮吸収薬の開発には、角層と薬剤の相互作用の解析が重要となる。本研究では、申請者が独自に開発した角層の構造と角層間を透過する物質を同時に計測することができる試料保持装置(特許出願番号:2012-071442)を使用し、角層内を透過する水の透過特性や、角層表裏に形成された電場などの外部刺激が角層内を透過する物質に与える影響を明らかにした。
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