側鎖置換基の導入による固体状態での分子配列の変化とそれに伴って生じる固体状態の光物性の変化の機構の解明を図るために、テトラセンの外側のベンゼン環にエステル基を導入した分子、および、テトラセンの内部ベンゼン環にアルキニル基を導入した分子のライブラリー構築を行った。前者の分子において、プロピルとブチルエステル体を合成し有機固体の光物性を調べた。プロピル体でX線結晶構造解析を行った。後者の分子において、側鎖の炭素の個数が5から10個のものを合成した。X線結晶構造解析から、炭素の個数が少ない方がテトラセンの重なりが大きいことがわかった
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