我々がこれまでに開発した合成法をベースに、より優れたルートの探索を行った結果、短行程かつアトムエコノミーに優れたN,N-ジアルキル-4-アミノピリジン(Fc*-DAAP)の新たな合成法の開発に成功した。本合成法には汎用性も備わっているため、多数の誘導体の合成も可能である。また、新たな合成法のもう一つの重要な特徴は、合成における最終行程で、ピリジン環の4位に様々なジアルキルアミノ基の導入を行えることである。本研究では、この特徴を活かして、各種Fc*-DAAPのピリジン環4位にジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ピロリジル基等の導入を行い、バリエーション豊かな触媒ライブラリーの構築を達成した。
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