Liver Receptor Homolog-1(LRH-1)は核内受容体の一種であり、肝臓、膵臓、小腸、卵巣、乳腺等において遺伝子発現を制御している。また、LRH-1は膵臓癌、乳癌との関わりも報告されたことで、創薬ターゲットとして認識されている。本研究では、LRH-1全長分子の発現、精製、DNAレスポンスエレメントとの複合体としてのサンプル調製を行い、結晶化を試みたが、結晶を得ることはできなかった。これはLRH-1全長分子が天然変性領域を含むと考えられるヒンジ領域を含み、結晶化を困難にしていることが考えられる。そこで、X線小角散乱解析を行い、全体として棒状の形状を取ることが示唆された。
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