PVA由来の模擬骨や模擬臓器の力学的負荷試験とモデリング・解析の両アプローチにより,構成材料や内部構造が力学的特性に与える影響を定量評価した。模擬骨の解析的アプローチとして,マイクロフォーカスX線CTスキャンに基づくイメージベース計算モデルを用いて,ミクロ構造を考慮した力学的特性評価を実施した。模擬骨のドリリング特性において,空孔分布が重要な因子であり,新規模擬骨に含まれる親水性のPVAの存在が,実骨に類似する材料として有用であることを示した。また,模擬臓器の切除・縫合特性のパラメータ化に必要な軟材料の実験的・解析的評価手法を提案し,それらの力学的特性評価に有用であることを示した。
|