脚部の歩行動作を補助する場合、これまでの装置では、アクチュエータを複数個、人体脚部の関節の自由度の数だけ取り付けることによって行っていた。この装置では、平面リンク機構を用いることにより、使用者自身の腕部の操作のみで動作を得て、操作することができる。したがって、センサー等の調整を必要とせず、アクチュエータによる受動的になりがちな装置による補助を、使用者自身が自らの体調を判断しながら主体的に操作することができる。このような装置を設計するためには、人体脚部の運動軌跡を機構で追従するよう設計パラメータを決定する必要があり、そのための機構構造と設計手法を提案できたことに学術的な意義がある。
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