電磁界シミュレーションの産業応用への効率的な活用技術開拓を目途し,ターンアラウンドタイムが短く即応性があり試行錯誤的な製品設計にも利用可能なポータブルHPC技術の有力な方式として専用計算機の方法に着目し,これを市販のFPGA基板にて実現する方式の検討を行った.とりわけ,本研究計画ではマイクロ波シミュレーションをターゲットとしたFDTD法専用計算機の開発を行った.既にデータフローアーキテクチャに基づく超高性能計算が可能な回路方式は提案しており,本計画では,実用利用に耐えうるマシンとすべく,数値モデルに対する柔軟性,大規模計算のための領域分割機能の実装を検討し,実用化に向けた具体的な進展を得た.
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