連想メモリは、入力データに類似した参照データを瞬時に見つけそのデータを出力できることから、文字認識、指紋認識、データ圧縮、色画像認識など様々な分野で極めて有用であるとされている。我々は、この連想メモリの動作が人間の脳の記憶照合方式と極めて類似していることに着目した。本研究では、神経細胞(ニューロン)と同等の振る舞いをするニューロンCMOSインバータを構成部品として用い、ハミング距離及びマンハッタン距離に基づく高速な類似検索が可能な連想メモリを提案し、実験とシミュレーションにより回路動作の検証を行った。
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