循環資材を環境中で有効利用するに当たっては,環境汚染を起こさないように,有害物質の含有量と溶出量で示される環境安全性を評価する必要があるが,その評価方法や検査頻度は明確に定められていない。本研究では,都市ごみ焼却灰の溶融スラグ,コンクリートがらを原料とした再生砕石,鉄鋼業の副産物である高炉水砕スラグを対象として,有害物質の含有量と溶出量で示される環境安全性のばらつきを調査し,統計的手法を用いて評価した。また性状のばらつきに基づき,試料のサンプリング方法やサンプリング頻度の考え方について提案した。
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