研究課題
基盤研究(C)
ヘリカル型プラズマ閉じ込め装置LHDにおいて、どのようなプラズマであっても磁場配位の自己修復機能が正常に働くことが重要である。軽水素プラズマと重水素プラズマとを比較した結果、軽水素プラズマの方が重水素プラズマよりも自己修復しやすいことが分かった。重水素プラズマでは自己修復しにくいが、プラズマフローによる自己修復機能が働いており、条件を満たせば平衡磁場配位が自己修復できることを確認した。
核融合学
本研究により、重水素プラズマにおいても平衡磁場配位の自己修復機能が働くことが確認された。これは、磁場配位構造の破壊によるプラズマ閉じ込め性能の深刻な低下を避けることが可能であることを意味する。さらに、スピンオフ的に発見された非接触プラズマと平衡磁場配位との相関については、非接触プラズマ実現のためのひとつの方策を提供した。これらのことは、将来のヘリオトロン型核融合炉実現に向けて意義のある結果である。