研究課題
基盤研究(C)
不良なミトコンドリアの蓄積は、細胞の機能不全を招き、癌・変性疾患など様々な病態発症の原因となる。その際、不良ミトコンドリア除去機構が発動されることが推測される。これまでにin vitroの系で明らかになってきた除去機構発動のためのリン酸化シグナルは神経変性の指標となりうる。脳病理標本を検索した結果、神経原線維変化をきたす神経細胞ではリン酸化Parkinのシグナルの亢進が示唆された。
神経内科
In vitroで明らかになりつつある不良ミトコンドリア除去機構が実際に生体内で機能しているかは不明であり今後のさらなる研究が必要である。認知症病理標本でリン酸化シグナルが亢進しているとの本研究結果は認知症の病態解明に迫るものであると同時に新たなバイオマーカーを提案するものである。