Arctic AβがCHRNA7 の関わる神経細胞の機能である、神経細胞死抑制効果と記憶の分子メカニズムを阻害しているという仮説を立て研究を行った。CHRNA7過剰発現している神経細胞に細胞死を誘導した時に、Arctic Aβおよびニコチンを投与した際の影響を検証した。この結果、細胞死誘導に対しニコチン投与を行うと細胞死の抑制が観察されたが、Arctic Aβの追加投与によりこの細胞死抑制効果が阻害された。さらに、その下流シグナルへの影響として、ERK1/2 の活性化がCHRNA7の神経保護作用に関与していることを明らかにした。
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