研究課題/領域番号 |
15K06853
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
腫瘍診断学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
馬渕 洋 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教 (50424172)
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研究分担者 |
赤澤 智宏 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (80291160)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 間葉系幹細胞 / 細胞分離 / 細胞マーカー |
研究成果の概要 |
生命システムの根幹である細胞は、組織・臓器によって固有の特徴を示しており、組織幹細胞は組織の恒常性を維持するため、複雑な生命システムに基づいて幹細胞性を維持していると考えられる。本研究では、蛍光色素などの標識なしで細胞の性質を分析する技術を開発することを目的とし、生体・細胞・タンパク質などが本来持つ物質としての電気的性質「電気物性」を指標にして、幹細胞としての性質を規定する技術の確立を行った。電気物性解析の結果、組織幹細胞特異的な電気物性が存在することが示唆された。また、幹細胞性に伴い、電気物性も変化することがわかった。
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自由記述の分野 |
幹細胞生物学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
物質の電気的性質は、誘電率[Cm](電気のためやすさ)と導電率[K](電気の流れやすさ)、細胞径[d]という3つのパラメーターで表される。一般的な細胞の細胞膜はほぼ絶縁体とみなすことができ、電極を通して測定される電気物性は、細胞の形状・性質に依存する。特定の細胞集団を蛍光色素などの標識なしで同定が可能であれば、細胞種・生物種を超えた普遍的な指標としてユニバーサルに利用できると考えられる。この技術を応用し、幹細胞性やがん化などの細胞異常をラベルフリーでモニターすることが可能となれば、研究ならびに医療現場において、細胞診断や幹細胞治療に大きな貢献をもたらすと考えられる。
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