TFIIDはTBPと14種類のTAFから構成される巨大な複合体であり、SAGAとともにコアプロモーター(CP)上で働き、TBP-DNA相互作用を制御することによって転写の活性化を行う。最近我々は、同一のプロモーターからTFIIDまたはSAGAによって転写されるCLN2 mRNAが機能の異なる二種類のCln2に翻訳される可能性を示した。本研究では、さらに解析を進め、①転写が「上流配列によるコア因子の選択→CP領域による被選択コア因子の活性制御」という二段階を経て進むこと、②CLN2 mRNAの局所翻訳制御には二種類のRNA結合タンパク質が関与することを強く示唆する結果を得たので、以下に報告する。
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