東京電力原発事故により「放射能公害地域」となった福島県飯舘村及び避難村民を対象とした発災時からの継続研究である。飯舘村民の協力を得ながら研究を実施し、下記の成果を得た。(1)住宅及び農林地の空間線量率と放射性セシウムの残存量を測定し、除染の効果と限界を明確にした。 (2)何回かの村民アンケートを実施し、帰村しない意識、二地域で居住する意識が高く、コミュニティ再建が厳しいことを明確にした。(3)除染後の農地活用としては、エネルギー作物栽培の可能性を実証した。(4)農村計画学的視点からの「放射能汚染地域土地利用管理法」(仮)等を提案し、一連の研究成果を広く、シンポを介して飯舘村民、国民に開示した。
|