研究課題
基盤研究(C)
本研究は、世界文化遺産に登録された「石見銀山遺跡とその文化的景観」および「白川郷・五箇山の合掌造り集落」の白川郷を対象に森林植生の整備および維持管理のためのガイドラインを作成することを目的とした。石見銀山では森林管理の現地調査を行い地域の専門家とともに研究会を開催し森林管理のガイドライン(案)を作成した。ガイドラインでは近世以降の森林利用の歴史と現在の植生、遺構への影響、土地所有をふまえ、積極的に管理するエリアと最低限の管理によって遷移を進めるエリアにゾーニングし、観光動線から見える範囲などは積極的に管理するエリアとして設定した。今後は組織ごとの活動内容の整理と官民の連携が必要である。
ランドスケープ科学