鏡視下手術時代に対応した詳細で臨床応用しやすい解答の提供を試みた。1)食道周囲では、切除可能な範囲の検討ならびに十分なリンパ系の郭清について検討した。2)膵臓への神経叢の枝の空間的配置について解析を行った。3)腎の動きと尿管の形態の変化と腎筋膜の関係について画像診断学的解析を行った。4)肛門管の前方における平滑筋の広がりについて解析を行なった。 解剖学的解析と組織学的解析に加えて画像診断学的解析も行い、マクロ解剖学とミクロ解剖学の中間領域であるメゾ解剖学についての研究の発展に貢献してきた。臨床各科との協働作業を通して、研究成果が手術法の開発や画像診断の発展に還元することができた。
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