炎症性疾患である日本人潰瘍性大腸炎、クローン病、高安病の各患者についてMICA分子のNKG2Dとのコンタクト部位である129番アミノ酸残基V129Mに対応する一塩基多型タイピングを実施し、潰瘍性大腸炎および高安病患者集団においてMIC129Vホモ接合体頻度の有意な増加、V/M頻度の有意な減少を見出した。一方、クローン病患者では有意な頻度変化を認めなかった。また、NFKBIL1をコードするIkBL遺伝子については、インド人HIV-1感染者ではIkBLp*01アレル頻度が有意に増加していた。IkBLp*01は低発現アレルであることから、IkBLはHIV-1感染抵抗性と関連すると考えられた。
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