マストサイトーシス(色素性蕁麻疹)はKIT遺伝子に機能獲得性変異が生じマスト細胞が腫瘍性増殖することで引き起こされる。この患者はアナフィラキシーショックを起こしやすく治療が必要である。しかしながら現時点では対症療法しか存在せず根治療法は存在しない。我々はヒトマストサイトーシスがCarcinoembryonic antigen-related cell adhesion molecule 1(CEACAM1)を発現すること、CEACAM1がマストサイトーシス増殖を抑制することを見出した。CEACAM1がマストサイトーシスの診断マーカーかつ治療標的となり得ると期待される結果であった。
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