高脂肪食摂餌により誘導される視床下部炎症及びレプチン抵抗性の発症について、TLRシグナル分子TRIFが重要な役割を果たすことを見いだした。In situ hybridization法により、視床下部にTRIFが発現することを確認した。高脂肪食摂餌またはTLR3の内因性リガンドStathminの脳室内投与による視床下部レプチンシグナルの減弱、摂餌量の減少がTRIF KOマウスで改善することを確認した。TLR3 KOマウスではTRIF KOマウスと同等の表現型を示さなかったことから、視床下部炎症やレプチン抵抗性の誘導におけるTRIFの上流は、TLR3以外の分子であることが示唆された。
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