米糠等に含まれるフィトケミカル群に着目し、網膜変性に対するその抗酸化作用、細胞保護作用を評価した。培養細胞レベルで過酸化水素添加による酸化ストレスを抑制できる候補を絞り込み、ヨウ素酸ナトリウム誘発網膜変性モデルマウスに対して、給水瓶で被験薬を自由摂取させて、経時的に、麻酔下で網膜の電気生理的応答及び網膜の構造変化を評価した。その結果、米糠成分等に含まれるフェルラ酸、シナピン酸等の経口投与により網膜のダメージを抑制することが示唆された。また計算科学CGBVS法から選び出した候補化合物の中から、新規低分子血管新生阻害候補も見出すことができた。
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