研究成果の概要 |
認知症のない65歳以上の住民1,187人を平均4.8年間追跡し、血糖関連バイオマーカーとアルツハイマー病(AD)発症との関連を検討した。AD発症率はグリコアルブミン(GA)/HbA1c比とは有意な正の関連、GAとは弱い正の関連を示したが、HbA1cおよび1,5-AGとは明らかな関係を認めなかった。他の危険因子で調整後もGA/HbA1c比とAD発症の間に有意な正の関係を認めた。さらに正常耐糖能群では、ADに対するGA/HbA1c比高値群のハザード比は低値群に比べ有意に高く、糖代謝異常群でも同様の傾向にあった。地域高齢者において、GA/HbA1c比はAD発症を予測する有用な指標であった。
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