システム・ダイナミックスの定性モデルである因果ループ図を用いて、日本人の健康的な食事に寄与する構造的要因を検討した。日本人のヘルスリテラシーや日本の食料品価格の高さなど複数の要因が相互に影響を与えつつ、日本人の肥満者の割合が増加することを抑制している可能性を示した。 またシステム・ダイナミックスの定量モデルであるストック・フロー図を用いたシミュレーションモデルにより、健康寿命とケア期間(平均余命と健康寿命の差)の関連を検討した。高齢者において死亡率の減少よりむしろ自立から非自立に移行する変化率を下げることが、ケア期間の短縮に有効である可能性を明らかにした。
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