本研究では、軽度の認知機能障害のある46名の登録を得た。データの不備などのために、データ解析には、40名のデータを使用した。同意を得た患者は、空腹時の血中インスリン(IRI)と血糖値(FBS)および一般性科学検査が実施され、Mini Mental State Examination (MMSE)を含む認知機能評価を実施した。MMSEのcut-offである23/24で全体を2群〔認知機能低下群Vs認知機能維持群〕にわけT検定を実施した。2群に血糖値とHbA1cには差がなかったが、IRIは認知機能低下群で有意に高かった。インスリン抵抗性の認知機能低下への関与が推測された。
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