研究課題/領域番号 |
15K08941
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内科学一般(含心身医学)
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
八木 実 久留米大学, 医学部, 教授 (10251802)
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研究分担者 |
谷川 健 久留米大学, 大学病院, 助教 (30289491)
秋葉 純 久留米大学, 大学病院, 教授 (00341305)
恵紙 英昭 久留米大学, 医学部, 教授 (40248406)
橋詰 直樹 久留米大学, 医学部, 助教 (80569434)
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研究期間 (年度) |
2015-10-21 – 2019-03-31
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キーワード | 胆道閉鎖症 / 茵ちん蒿湯 / アクアポリン / 柴苓湯 / 胆汁鬱滞性肝障害 / 肝線維化 |
研究成果の概要 |
総胆管結紮(BDL)モデルで漢方薬による肝線維化抑制効果をサイトカインとaquaporin(AQP)の変動で検討した。8週齢Wistar系雄性ラットを用いた。開腹(Sham)群、胆管結紮(NT)群、柴苓湯(SRT)投与群、茵ちん蒿湯(ICKT)投与群、併用投与(SRT+ICKT)群を作成した。肝臓でNF-κB遺伝子発現は、Sham群に比べNT群で有意な増加を認めたがICKT群と併用群で有意に低下した。AQP9はICKT群に比べ併用群で有意な発現増加を認めた。病理評価で線維化やNF-κBは併用群がNT群に比べ有意に少なかった。併用投与は肝線維化抑制効果が示された。
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自由記述の分野 |
東洋医学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
胆道閉鎖症など不可逆的な胆汁鬱滞性肝障害に対して、自己肝生存期間を少しでも上昇させるための代替療法としてさらなる一手を検討した。茵ちん蒿湯は術後早期から減黄のみならず、肝機能改善目的に用いられる。その中でも減黄不良例や黄疸再燃例に柴苓湯の併用が有効との報告がされているがその詳細は不明な点が多い。そこで実験的に柴苓湯投与例における肝線維化の抑制効果およびそのメカニズム、茵ちん蒿湯との併用により更なる肝線維化抑制効果があるかを解明した。
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