研究課題/領域番号 |
15K08966
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 新潟医療福祉大学 (2016-2018) 新潟大学 (2015) |
研究代表者 |
鈴木 健司 新潟医療福祉大学, 医療経営管理学部, 教授 (00303123)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 炎症性腸疾患 / 線維化 / 粘膜治癒 / 内視鏡 / 糖鎖 / siRNA / CHST15 / コンドロイチン硫酸 |
研究成果の概要 |
我々はステリック再生医科学研究所と共同で、クローン病の腸管線維化の原因として糖硫酸転移酵素CHST15とコンドロイチン硫酸E(CSE)の経路が重要であることを明らかにし、ヒトCHST15遺伝子の発現を特異的に抑制するsiRNA医薬「STNM01」を開発した。平成24年度に日本国内でクローン病患者を対象としたSTNM01の第I相臨床試験を行い、安全性と、線維化抑制作用、粘膜治癒効果を確認した。本研究ではこの糖鎖を制御することでIBDの新規治療を目指したRNA干渉医薬STNM01が炎症性腸疾患に対する粘膜治癒促進作用も発揮することを明らかにしその機序解明を行った。
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自由記述の分野 |
炎症性腸疾患、新薬開発
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
抗TNFα抗体に代表される生物学的製剤により炎症性腸疾患の治療は大いに進歩したが、炎症性腸疾患の難治例では線維化による腸管狭窄や粘膜治癒の遅れのためにこれらの新薬によってもコントロール不良の患者さんが依然存在する。 今回我々が開発した新薬STNM01は糖鎖を制御する核酸医薬siRNAであり、これまでの抗体医薬とは異なったカテゴリーの薬剤であり、線維化による腸管狭窄や粘膜治癒促進効果も期待され、クローン病のみならず潰瘍性大腸炎に対しても新たな治療薬となることが期待される。
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