研究課題/領域番号 |
15K08982
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
守時 由起 秋田大学, 医学部附属病院, 特任講師 (90585522)
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研究協力者 |
常山 幸一
菊池 健太郎
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 原発性胆汁性胆管炎 / B細胞除去療法 / 抗治療薬抗体 |
研究成果の概要 |
新規バイオロジクス製剤抗ヒトCD20ヒト化抗体(TKM-011)を用いた原発性胆汁性胆管炎(肝硬変、以下PBC)患者におけるB細胞除去療法の臨床開発に平行して作成されたHuman CD20 (hCD20)、Human FcγR (hFcγR)ファミリーを発現するPBCモデルマウス(以下モデルマウス)において、TKM-011抗体の薬効試験を兼ねたB細胞除去療法を行い、B細胞低減によって病態が改善する結果を得た。また、治療薬に対する抗体(抗治療薬抗体)が出現した群ではB細胞除去およびPBCの病態改善が減弱したことから、抗治療薬抗体の発現可能性が低い抗体医薬による治療が望ましいことが示唆された。
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自由記述の分野 |
自己免疫性肝疾患、原発性胆汁性胆管炎、B細胞
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
PBC治療において、国内承認薬はウルソデオキシコール酸のみであり、効果不十分例ではベザフィブレートが追加投与される場合があるが、それでも効果不十分の場合には門脈圧亢進症、肝不全への進行を抑える有効な治療法はなく、肝移植が唯一の治療手段となることから、胆管炎を軽減し肝硬変への進行抑制可能な新規治療法が求められている。数年前より欧米ではオベチコール酸が新規承認となっているが、痒み等の有害事象報告や治療継続困難例も見られ、国内臨床開発は見送られている。本研究では、TKM-011によるPBC治療有効性が示唆されており、B細胞除去療法の臨床開発が更に進展することを期待したい。
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