研究課題
基盤研究(C)
心不全で入院し心臓カテーテル検査を受けた32名のうち、受動性後毛細血管性肺高血圧症(Passive pc-PH)群 9名、反応性後毛細血管性肺高血圧症(Reactive pc-PH)群 6名にRho キナーゼ阻害薬であるFasudilを1 mg/min で30 分間投与した。Passive pc-PH群では、全身血管抵抗は低下したが、肺血管抵抗に変化は認められなかった。Reactive pc-PH群では、肺血管抵抗・全身血管抵抗ともに低下傾向を認めたが、統計学的有意差には至らなかった。両群で心係数は有意に増加した。以上より病態の違いによるRho キナーゼ阻害薬に対する反応性の差異が示唆された。
心不全