拡張型心筋症患者さんへの新規根治療法として免疫吸着療法が期待されているが、その治療を効率的に行うための血液検査について研究した。先進医療Bで治療をうけた患者さんの血液を用いて、心臓に対する自己抗体を複数の方法で測定した。心臓の働きを直接抑制するような心臓に対する自己抗体(心抑制性抗心筋自己抗体)を治療前後に測定することで、最適な治療を行うことができることが分かった。さらにELISAという簡便な測定法でも、複数の自己抗原に対して同時に組み合わせることで、この心抑制性抗心筋自己抗体の測定結果を推定しうることも明らかになった。
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