プローブ型共焦点顕微鏡(pCLE)を用いたびまん性肺疾患の病理診断法の確立を目的として、気管支鏡下pCLEで末梢肺を観察した。UIPでは自家蛍光が全体に減弱し肺胞壁も断片化、圧縮している所見が多くNSIPの肺胞壁は圧縮所見が中心で断片化の所見が少なかった。外科的肺生検標本を用いたpCLE観察では肺胞壁の不規則変化、構造改変、不規則な肺胞圧縮がUIPに特徴的な所見として抽出された。 肺胞蛋白症例の早期例に対するpCLE画像では蛍光の増強した巨大細胞群、肺胞内を流動する淡い蛍光を有する無構造物質、非常に細い線状所見が極めて特徴的な所見として抽出できた。
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