本研究では、好酸球活性化には様々な機序が関与することが確認された。我々は以前より、IL-5非依存性の好酸球活性化機序として、①GM-CSFなどの他の2型サイトカイン②システイニルロイコトリエン③ウィルス感染時に発現亢進するCXCR3 ligandsなどが直接好酸球を活性化し、喘息増悪の誘導に関与しうることを明らかにしてきた。今回の研究でさらに①活性化好中球②細胞外マトリックス蛋白ペリオスチン③RV-Cの受容体であるCDHR3が好酸球を直接活性化し、喘息増悪における気道炎症の成立に関与しうることを明らかにした。これら好酸球活性化機序の解明は、喘息増悪の予防および治療戦略の立脚に重要と考えられた。
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