抗PD-L1およびPD-1等を標的とした免疫チェックポイント阻害薬はEGFR-TKIと併用効果を示す。そこで、EGFRシグナルが誘導する免疫制御について解析した。マウス肺癌細胞株LLCを用いて免疫チェックポイント分子を解析したところ、LAG-3, B7-H3は陰性であったがPD-L1が陽性であった。CRISPR/Cas9法を用いてPD-L1ノックアウト細胞を樹立した。C57BL/6マウスに同種移植したが、TILの浸潤は不十分であった。そこでCTIIAを癌細胞に発現させたところ、抗原提示能を誘導することに成功した。肺癌治療への応用が期待される。
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