研究課題/領域番号 |
15K09567
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
長尾 美紀 京都大学, 医学研究科, 准教授 (80523993)
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研究分担者 |
一山 智 京都大学, 医学研究科, 教授 (30223118)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 腸内細菌叢 / 固形臓器移植 / 感染症 |
研究実績の概要 |
平成28年度は、平成27年度より収集していた生体・脳死肝移植患者の便検体の解析ならびに、臨床情報の集積を行った。最終的に研究対象となった患者は40例、検体数は140検体となった。すべての検体の細菌叢解析を次世代シークエンサーを用いておこなった。また、患者情報を詳細に収集した。急性拒絶患者ならびに、術後感染症を併発した患者の腸内細菌叢は、合併症がない患者の腸内細菌叢と比較して、特徴的であることがわかった。また、腸内細菌叢の構成成分の継時的推移と臨床経過をあわせて解析し、その結果を感染症学会で報告した。また、本学主催の移植関連の研究会で発表するとともに、英文論文とした。 平成29年度は引き続き検体を蓄積するとともに、現在までに得られているデータをさらに詳細に解析する予定である。(sub-group analysis)
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
肝移植患者の検討は、ほぼ終了しているが、一部の領域で不十分なデータがあるため、検体採取と解析を継続する予定である。 肺移植に関しては計画が進んでおらず、総じて遅れ気味である。
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今後の研究の推進方策 |
肝移植患者の検体から得られたデータをさらに詳細に統計解析を加え、基礎疾患との関連や敗血症イベントとの関連を明らかにしたい。また、肺移植領域に関してもどのように進めるかを検討する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
一部の検体処理が終了しておらず、引き続き消耗品等に経費がかかるため。また、学会発表を予定しており、旅費も必要である。
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次年度使用額の使用計画 |
検体処理用の試薬ならびに遺伝子解析費用に使用する予定である。
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