研究成果の概要 |
対象症例は、肝移植を受けた成人レシピエントとし,腸内細菌叢の構成成分を調査した。 40名計352検体のサンプルを解析した。移植直後のSDIは増加しており(多様性が高い)、菌種の内訳ではLachnospira やBlautia が減少、Enterobacteriaceaeが増加傾向であった。 本研究により、肝移植後早期は、腸内細菌叢の多様性は維持されていたもののpotential pathogenであるEnterobacteriaceae が増加傾向であった。拒絶群の腸内細菌叢は非拒絶群よりEnterobacteriaceaeが多いことを考慮すると、腸内細菌叢の構成(=質)が重要であると考えられた。
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