扁桃体は不安や恐怖により活動する。PTSD、うつ病、ASDでは扁桃体の機能異常が示唆されている。恐怖顔画像を見るとレジリエンスが低下しているPTSDでは扁桃体が過剰に活動し、逆に表情認知障害のあるASDでは扁桃体は活性化しないと考えた。MEGは扁桃体の神経活動をミリ秒単位で追跡できる。うつ病ではレジリエンス尺度は抑うつ症状に感度があり、うつ病の回復過程ではソーシャルサポートを意識することが重要であると考えられた。ASDはサブリミナル実験条件では左扁桃体の反応が弱かったことから左右の扁桃体に機能分化がある可能性がある。ASDは意識化されるまでの間に扁桃体では代償機構が働くのかもしれない。
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