臨床で行われる通常の手順(安静閉眼状態→開閉眼賦活→光刺激賦活→過呼吸賦活→安静閉眼状態)でEEG測定を行い、CD法による時間周波数解析を行う過程を経て抽出された安静時θ/βパワー値は、既報と類似の頭皮上正中の中心部または前頭部電極において、ASD患者群および正常対照群と比較してADHD群で有意な増大を認めた。このような症例では電場に直接対応する磁場(MEG)でも認められることが多かったが、その反対の関係(電場で認めないが磁場で認めること)もあり、どちらが高感度とも言い難かった。所見が2つのモダリティで同定されたことは、ある種の信頼性を意味するものであった。
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