乳房MRIは基本は造影剤を用いるがアレルギーや腎不全患者では使えない。Amide proton transfer(APT)によるChemical Exchange Saturation Transfer(CEST)MRIは、ごくわずかなアミド分子を高い感度で検出でき、体内可動性タンパクの多さを画像化できる。このAPT-CEST MRIにより得られる乳癌の新たな情報につき検討した。 結果、乳癌の一部に病変周囲部の高信号が観察され、国際学会で発表した。腫瘍の周囲の変化を鋭敏にとらえており、化学療法中の症例では経過中に高信号の消失を認めた。撮像法の改善で得られた簡易撮影法の成果は今後発表の予定である。
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