研究課題/領域番号 |
15K09929
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
川波 哲 九州大学, 大学病院, 助教 (50330999)
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研究分担者 |
神谷 武志 九州大学, 大学病院, 助教 (20419534)
山之内 寅彦 九州大学, 大学病院, 医員 (40748034) [辞退]
長尾 充展 九州大学, 医学研究院, 准教授 (60533081) [辞退]
藪内 英剛 九州大学, 医学研究院, 教授 (70380623)
本田 浩 九州大学, 大学病院, 教授 (90145433)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | MRI / 心臓 / 酸素 / 心筋症 / BOLD / 線維化 / 肥大型心筋症 / 拡張型心筋咀湯 |
研究実績の概要 |
平成27,28,29年度の3年で酸素強調T2*心臓MRIの撮影方法と有用性を検討し、学会発表、論文作成を行った。酸素強調T2*心臓MRIでは、空気吸入時と10l/min酸素吸入時との呼気中の酸素濃度差から生じるR2*値の差を画像化する。呼気中酸素濃度の上昇により、健常心筋や肥大型心筋症ではT2*の短縮がおこるが、線維化心筋やミトコンドリア病では酸素利用能が低下しており、BOLD:blood-oxygen level dependent 効果により相対的にT2*延長が生じる。この画像法は、とくに心筋における好気性環境と組織灌流の把握、ミトコンドリア病における骨格筋内酸素代謝の描出に応用でき、MRI画像の数値計測では有用性の可能性を示したが、臨床使用に耐えうる信号/雑音比を備えた画像化まではいたらなかった。撮影された画像を臨床応用するには、さらに改良されたワークステーションおよびアプリケーションが必要と考えられる。
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