ブタを用いて、マイクロカテーテル挿入可能な動注ポートシステムを用いた繰り返す選択的肝動脈塞栓療法の実行可能性を評価した。前年度の動物実験では、ブタの股関節の屈曲により留置したカテーテルが折れ曲がるというトラブルがあり中止となった。そのため、今回は、ブタの大腿動脈をカットダウンで露出させ、股関節屈曲の影響の少ない腸骨動脈中枢側からカテーテル挿入を行った。結果、3週間の経過観察で合計3回の選択的肝動脈塞栓術を行うことに成功した。動注ポートを経皮的に穿刺し、ガイドワイヤーを挿入。マイクロカテーテルを追従させてた。挿入したマイクロカテーテルはX線透視下に肝動脈を選択。肝動脈からリピオドールを注入しCTを撮像。目的肝区域に薬剤が注入されたことを確認した。
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