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2017 年度 実績報告書

膵臓移植および膵島移植におけるPET核種を用いた膵再生能と膵島量評価

研究課題

研究課題/領域番号 15K09980
研究機関独立行政法人国立病院機構(千葉東病院臨床研究部)

研究代表者

大月 和宣  独立行政法人国立病院機構(千葉東病院臨床研究部), その他部局等, 研究員 (50399755)

研究分担者 圷 尚武  独立行政法人国立病院機構(千葉東病院臨床研究部), その他部局等, 部長 (00344979)
丸山 通広  独立行政法人国立病院機構(千葉東病院臨床研究部), その他部局等, その他 (40399754)
西郷 健一  独立行政法人国立病院機構(千葉東病院臨床研究部), その他部局等, 研究員 (60323424)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワードC-methionine PET / CT volumetry / 膵再生 / 生体膵ドナー
研究実績の概要

膵再生能に関して臨床での生体膵ドナーの手術前後のCT volumetryと11C-methionine PETによる機能評価を用いて検討。症例は生体膵ドナー術前後にCTおよび PETの両検査を実施した8例。平均年齢60.1±3.3歳、男女比は1/7。  11C-methionine投与量は約740MBqとし、全膵をスキャンするように体各により最大3bed撮影した。膵機能の評価値は常用されている、SUV(standardized uptake value)を用いたが、膵スキャンの中央スライスを用い膵にROIを設定し、平均値をその目的とする膵のSUVとした。膵CT volumetryは、ドナーの術前は門脈左縁を切離ラインと想定し計測した。すべてのCT volumetryにおいて膵の境界が不明瞭な場合、PET画像による膵高濃度集積を参考とし境界を決定し計測し、測定値はmlで表記した。CT volumetryでは術前では残膵予定および術後の残膵では手術前後で29.3±7.5から38.0±7.9mlと1.3倍に増加し、PETではSUVが16.0±1.1から16.9±5.0と機能では1.06倍とほぼ同等であった。そこで、両者の積で機能的volumeと仮定すると生体ドナー膵は術後に平均1.38倍となった。ただし、体積は手術により半分になるためこの積の半分が、ドナー全膵の手術前機能的volumeに対する手術後の残膵機能的volumeとなり計算すると0.69倍となった。以上により、生体膵ドナーの正常膵において、膵臓を50%提供するドナー手術後は量的および機能的膵再生はみられるが、提供前と同等には到らず約70%程度にとどまると考えられる。

備考

千葉東病院 先端医療研究室
http://www.chiba-easthp.jp/introduction/rinsyou/section0302/

URL: 

公開日: 2018-12-17  

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