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2018 年度 研究成果報告書

質量顕微鏡を用いた乳癌組織の脂質解析による治療効果予測因子、予後因子の探索

研究課題

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研究課題/領域番号 15K10048
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 外科学一般
研究機関浜松医科大学

研究代表者

小倉 廣之  浜松医科大学, 医学部, 助教 (50402285)

研究協力者 瀬藤 光利  
細川 優子  
佐藤 智仁  
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワード乳癌 / 質量顕微鏡 / 脂質
研究成果の概要

TN乳癌の再発予測因子との脂質の検討では、ホスファチジルコリン(32:1)(m/z 732.5)のシグナルは、非再発群と比較して再発群で有意に高かった。PC(32:1)は、周囲の間質よりも癌上皮領域においてより豊富であり、異常な脂質代謝が発癌と関連していたことを示唆していた。ER/PgR陽性HER2陰性リンパ転移陰性乳癌6例を対象に、網羅的に脂質解析を行い、Oncotype Dxのリスク分類と関連する脂質を検索した。ネガティブイオンモードでm/z 327.24、m/z 345.24、m/z 587.51、ポジティブイオンモードでm/z 848.56は、再発スコアの高い症例で多く分布していた。

自由記述の分野

乳腺腫瘍学

研究成果の学術的意義や社会的意義

TN乳癌の再発予測因子との検討では、ホスファチジルコリン(32:1)は、周囲の間質よりも癌上皮領域においてより豊富であり、異常な脂質代謝が発癌と関連していたことを示唆していた。また質量顕微鏡解析とOncotype Dxの検査結果から、再発リスクが高い症例の乳癌組織において特徴的に分布する分子を確認した。今回の4つの分子については多段階質量分析による更なる同定が必要である。今回認められた脂質は、ホルモン陽性HER2陰性リンパ節転移陰性乳癌の再発予測因子の候補因子となる可能性がある。

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公開日: 2020-03-30  

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