胆道癌の発癌過程におけるセネセンスの存在を明らかにし、関連するmicroRNA(miR)の発現を正常上皮・前癌病変・癌組織で解析することを目的とする。また胆汁中のmiRを解析することで早期診断法および新規治療法の開発も併せて模索する。 胆道癌高危険因子である膵胆管合流異常に注目し、術前ERC下に胆汁を採取し、胆汁中のmiR抽出を試みたが、容易にdegradeするため安定した解析が困難であった。そこで、胆汁中のエクソソームに着目して超遠心法にて抽出を行ったところ、胆汁中にもエクソソームの存在を証明できた。また、平成29年にはエクソソーム中にmiRが内包され、安定して定量できることを示した。
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