先天性側弯症は出生2000人に対し1人の頻度で発症するが原因は不明である。今回本疾患患者において新規にAGBL5遺伝子上にde novo変異を同定した。本遺伝子は生物種を越えてその配列が高度に保存されており、その機能は非常に重要である。本事業では主にゼブラフィッシュを用いた。結果Whole-mount ISH法により脳、眼、胸鰭に本遺伝子の発現を認めた。また本遺伝子のノックダウンに伴い背側化促進現象をみとめ、AGBL5遺伝子がBMPシグナルを制御していることが明らかとなった。またマウス10T1/2細胞を用いた実験ではAGBL5遺伝子のトランスフェクションを行うとALP活性の低下をみとめた。
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