現在では過活動膀胱は動脈硬化が原因で、加齢とともに動脈硬化が強くなり、頻尿が出現、さらに虚血が長じると低活動膀胱となるとされている。この研究では低活動膀胱となるのを遅らせることが血流を改善する薬剤で可能かどうかを調べるものである。本研究では血流を増加させる作用が報告されているα1阻害剤の塩酸タムスロシンをβ3刺激薬の代わりに使用した。頻尿を起こす慢性骨盤内虚血ラットを作成し、8週間待って、頻尿となっていることを確認してから、これを2群にわけて薬剤投与群と非投与群とし、コントロール群と3群で比較した。薬剤投与群では頻尿は改善しており、低活動膀胱に対して血流改善させる薬剤は有効である可能性がある。
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