研究課題
基盤研究(C)
肥大した前立腺を縮小させるためテストステロンをデヒドロテストステロンに変換する5α還元酵素(SRD5A)を阻害する薬が使われている。SRD5Aにはtype 1と type 2以外に私達がクローニングしたtype 3(SRD5A3)があるが、前立腺肥大症との関連はよくわかっていない。そこで前立腺肥大症の組織、前立腺細胞株を用いて、SRD5A3について検討した。SRD5A3は前立腺上皮、間質の両者に発現しており、臨床症状が軽いほどその発現が高く認められた。細胞株に炎症を抑制させるIFNγを添加するとその発現が増強した。SRD5A3の発現を高くすると前立腺肥大症の症状を緩和させる可能性が示唆された。
泌尿器科