研究課題
基盤研究(C)
体重当たりのTac初期投与量とする、同一目標トラフ値免疫抑制法の96例について、以下の項目を検討した。1) 移植1年後までの多型間別Tacトラフ値、2) 移植1年後までの多型間別臨床事象、3) 移植5年後までの多型間別移植腎機能、4) CYP3A5遺伝子多型別移植腎長期生着率。その結果、移植1年後までTacトラフ値はCYP3A5非保有者で高値であった。しかし、保有者群と非保有者群間には臨床事象、移植腎繊維増生、長期移植腎機能および長期生着率に差が認められなかった。Tacトラフ値の調整を適切に行えば、多型間での腎移植の長期成績に影響しないと結論された。
腎移植