研究課題/領域番号 |
15K10650
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 埼玉医科大学 (2016, 2018) 慶應義塾大学 (2015) |
研究代表者 |
西本 紘嗣郎 埼玉医科大学, 医学部, 准教授 (00365363)
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研究分担者 |
小坂 威雄 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (30445407)
沖 健司 広島大学, 病院(医), 講師 (30638995)
向井 邦晃 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (80229913)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | アルドステロン / アルドステロン産生腺腫 / 原発性アルドステロン症 / アルドステロン合成酵素 / アルドステロン産生細胞クラスター (APCC) / 体細胞変異 / イオンチャネル / イオンポンプ (イオントランスポーター) |
研究成果の概要 |
我々はアルドステロン(aldo)合成酵素(CYP11B2)を特異的に検出する免疫染色法に成功し、正常副腎皮質には従来から知られる球状層に加え、aldo産生細胞クラスター(APCCと新規命名)においてもaldo産生が行われることを報告していた。今回、(1)aldo産生腺腫(APA)に検出されたイオンチャネル・ポンプ遺伝子体細胞変異がAPCCにも検出されることからAPCCはAPAの発生母地あるいは原発性aldo症の病変となりうること、(2)APCCは50歳までは増加するがそれ以降は減少すること、(3)MALDIイメージング質量分析によりAPCCには高濃度のaldoが検出されることなどを報告した。
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自由記述の分野 |
医歯薬学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高血圧患者の5-10%は、副腎から過剰なアルドステロン(aldo)が産生される原発性aldo症(PA)が原因であることが知られています。PAは主に、片側副腎に発生するアルドステロン産生腺腫(APA)、あるいは両側性PAに分類されます。前者は手術で治癒しますが、後者は生涯にわたる内服治療が必要となります。しかしAPAの発生原因や、両側性PAの病態は不明のままでした。本研究では、APAの発生母地、および、両側性PAの病変となりうるアルドステロン産生細胞クラスター(APCC、2010年に新規命名)に主眼をおいて解析を行いました。APCC研究は、将来的にはPAの予防や治療法の開発につながると考えます。
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