研究課題
基盤研究(C)
高感度レクチンマイクロアレイを用いて子宮頸部腺癌を検出できる可能性がある新たなマーカーの候補を同定した。現在は候補レクチンを利用して、検体として頸管粘液、血液、子宮がん検査細胞診の残りの検体などのいずれの検体が検査の検体として適切かを検討している。それに伴いいくつかの検査方法の試案を検討している段階である。具体的な検査方法が確立した段階で特許申請の予定であるため、本報告では具体的な物質名などの公表は控える。
婦人科悪性腫瘍
子宮頸部腺癌は近年増加傾向で若年の罹患数が増加しており社会的に問題となっている。また子宮頸がん検診は早期発見の方法として科学的根拠のある方法であるが、国内外の研究結果から子宮頸部腺癌は子宮頸がん検診(細胞診)での早期発見、罹患率減少効果が乏しいことが知られている。そこで子宮頸部腺癌検出の新たな方法の開発が必要と考えている。本研究では子宮頸部腺癌検出検査法の開発を主に進めているが、この検査方法が実現すると若年女性の子宮頸部腺癌の早期発見が可能になり、妊孕性温存(子宮温存)が可能になる。